HOMEへ戻る

文章保管庫へ戻る


<4〜結〜 へ>

彼女と彼氏と恋敵? 4.5〜おまけ〜

 短い夏休みも終わり、また勉学に励む退屈な日々がやってきた。
 私と祐介との間の時間はゆったりと流れ、二人はゆっくりと愛を育んでいる。

 ……はずだった。

「でさー、祐介。轟のやつにさ、言ってやったんだ」
「おう。なんて?」
 これだ。
「なんてなー」
「ははは。樹、それ冗談きついよ」
 これが問題だ。
 あれ以来、私たちは三人で行動することが多くなった。
 三人だ。私と祐介。それに小林。
 学校では、仲の良い三人ねー、と見られている。
 実際、仲は良い。私と小林もよく話すようになった。
 でも、だ。
 くそっ。二人きりの時間が殆ど無いじゃないの。
「どうした、双葉?」
 祐介が聞いてきた。おっと、顔に出ていたか。
「な、なんでもないよ?」
「そうか」
 あ、小林のやつ、鼻で笑った。ふふん、て。
 こんな調子でずっと続くのかしら。
 小林になんてなびかないよね?
 祐介、信じてるよ!

<文章保管庫 へ>